2011/07/13

電子書籍と印刷物

2010年はどんな年でしたか。印刷出版業界にとって大きな出来事と言えばやはり「電子書籍」の登場です。
ルネサンスの3大発明のひとつ「活版印刷」が写本にとって代わり、その後の文明に大きな影響を与えたように、電子書籍も同じくらいのインパクトを与えると言われています。
○電子媒体(電子書籍を含む)と印刷媒体の違い
従来の主な印刷技術は、凸版(活版印刷など)・凹版(グラビア印刷など)・平版(オフセット印刷など)・孔版(スクリーン印刷など)の4つに大別されます。これらのどの印刷方法にも、紙・版・インキ・印刷機の4つが必要ですが、電子媒体にはどれも不要です。原稿とPCさえ有れば、比較的簡単に作ってインターネットで流通できます。携帯端末でいつでも読むことが出来る電子書籍は、通信により欲しい本をその場でダウンロードできます。印刷媒体では不可能な、音声や動画、インタラクティブな仕掛けなど、様々な表現方法が可能です。
○印刷媒体だからできることも
先日、美容室のショップカードを印刷しました。ザックリとした風合いの紙に凸版によるエンボス加工を施したショップカードは、美容室のお客様に手渡しした時の「手触り=お店のこだわり」を伝えることが狙いですが、大変喜んでいただきました。
電子も紙も「相手に情報を伝える」ための手段です。積極的に情報を探している人にはネットやメールなどの「プル型媒体」、情報を待っている人にはチラシやDMなどの「プッシュ型媒体」が適していると言われます。
印刷媒体の多くの特徴の中でも「直接手渡しできる」「手触りで伝えられる」点は電子媒体にはない大きな特徴です。このとき使った印刷方法は最新の印刷技術ではなく「活版印刷」でした。そういえばiPadが売れているApple社のサービスの中に「活版印刷カード」があるのをご存じですか。
デジタルな時代が進んでも、人に「伝わる」手段は簡単に古くならないのかもしれません。

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